WordPressサイトを高速化!今すぐできる簡単な画像最適化テクニック

近年のウェブサイトにおいて、画像はコンテンツを豊かにし、視覚的な魅力を高めるために不可欠な要素です。しかし、最適化されていない画像は、ウェブサイトの表示速度を著しく低下させる原因となります。表示速度の遅いサイトは、ユーザーエクスペリエンスを損ない、SEOの評価にも悪影響を与えかねません。
そこで本記事では、WordPressサイトを高速化するために、今すぐ誰でもできる簡単な画像最適化テクニックを、フリーで利用できる画像と共にご紹介します。
なぜ画像最適化が重要なのか?
ウェブページの読み込み速度は、ユーザーの満足度を大きく左右します。Googleの調査によると、ページの読み込みに3秒以上かかると、約40%のユーザーが離脱してしまうと言われています。
最適化されていない高解像度の画像はファイルサイズが大きくなりがちで、ページの読み込み時間を大幅に遅らせる主な原因の一つです。画像を最適化することで、ファイルサイズを小さく保ちながら、画質をできる限り維持し、ウェブサイトの高速化に貢献できるのです。
今すぐできる簡単な画像最適化テクニック
難しい専門知識は不要です。以下のテクニックを実践するだけで、あなたのWordPressサイトはより快適になるはずです。
1. 画像の適切なサイズでアップロードする
アップロードする前に、画像を表示させたい最大のサイズに合わせてリサイズしましょう。例えば、ブログのコンテンツ幅が800pxであれば、それ以上の横幅の画像をアップロードする必要はありません。
リサイズにおすすめのツール(無料)
- Photopea: ブラウザ上で使える高機能な画像編集ツールです。
- GIMP: 無料で使える高機能な画像編集ソフトウェアです(インストールが必要)。
- プレビュー (Mac): Macに標準搭載されている画像ビューアでも簡単なリサイズが可能です。
- ペイント (Windows): Windowsに標準搭載されているペイントアプリでもリサイズできます。
2. ファイル形式を適切に選択する
ウェブで利用する主な画像ファイル形式は、JPEG、PNG、GIF、そして比較的新しい形式であるWebPです。
- JPEG (.jpgまたは.jpeg): 写真や色の多い画像に適しています。可逆圧縮でファイルサイズを小さくできます。
- PNG (.png): 透明性が必要な画像(ロゴなど)や、線画、テキストを含む画像に適しています。JPEGよりもファイルサイズが大きくなる傾向があります。
- GIF (.gif): アニメーションや、色の少ないシンプルな画像に適しています。
- WebP (.webp): Googleが開発した比較的新しい形式で、JPEGやPNGよりも高い圧縮率で同等の画質を保つことができます。多くのモダンブラウザでサポートされています。
基本的には、写真などの場合はJPEG、ロゴや透過画像の場合はPNG、アニメーションの場合はGIF、そして可能であればWebPの利用を検討しましょう。
3. 画像圧縮ツールを利用する
画像をリサイズし、適切なファイル形式を選択した後でも、さらにファイルサイズを小さくすることができます。画像圧縮ツールを利用することで、画質をほとんど劣化させることなく、ファイルサイズを大幅に削減できます。
おすすめの画像圧縮ツール(無料)
- TinyPNG: JPEGとPNG形式の画像をロスレス圧縮してくれるオンラインツールです。
- ImageOptim: Mac用の無料の画像最適化ツールです。
- Compressor.io: JPEG、PNG、GIF、SVG、WebPなど、様々な形式に対応したオンライン圧縮ツールです。
- Squoosh: Googleが提供する、ブラウザ上で使える画像圧縮ツールです。
4. WordPressの画像最適化プラグインを活用する
WordPressには、アップロードされた画像を自動で最適化してくれる便利なプラグインが多数存在します。これらのプラグインを導入することで、手間をかけずに効率的に画像最適化を行うことができます。
人気のWordPress画像最適化プラグイン(無料プランあり)
- EWWW Image Optimizer: サーバー上で最適化を行うため、外部サービスへの依存が少ないのが特徴です。
- ShortPixel Image Optimizer: JPEG、PNG、GIF、WebPなど、多くの形式に対応し、自動最適化やWebP変換機能があります。
- Imagify: 高い圧縮率が特徴で、複数の圧縮レベルを選択できます。
- Smush Image Optimizationmush: ユーザーフレンドリーで、自動最適化や遅延読み込み(Lazy Load)などの機能があります。
5. 遅延読み込み(Lazy Load)を実装する
遅延読み込み(Lazy Load)とは、ウェブページの初期表示時に、画面に表示されていない画像(スクロールしないと見えない画像)の読み込みを遅らせるテクニックです。これにより、ページの初期表示速度を大幅に向上させることができます。
多くの画像最適化プラグインには、この遅延読み込み機能が搭載されています。プラグインの設定を有効にするだけで、簡単に実装できます。
まとめ
画像はウェブサイトの魅力を高める重要な要素ですが、最適化を怠ると表示速度の低下を招き、ユーザーエクスペリエンスやSEOに悪影響を与えてしまいます。今回ご紹介した簡単なテクニックを実践することで、あなたのWordPressサイトはより高速で快適なものになるはずです。
今日から画像最適化に取り組み、ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても優しいウェブサイトを目指しましょう。
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しかし、本当のサイト高速化は、画像最適化だけでは終わりません。サーバーの応答速度、キャッシュの活用、CSSやJavaScriptの読み込み――これら多くの要素が複雑に絡み合い、サイト全体のパフォーマンスを決定しています。
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